本ページでは、製造業の設備投資に関する補助金活用(事業計画策定・申請支援)について、当社がご支援した2024年分の代表的な採択事例を紹介します。
制度要件の整理にとどまらず、現場の課題整理から工程設計、効果の根拠づけ、数値計画までを一体で整理し、採択につながったポイントをまとめています。
採択件数・採択率等の実績データ(一覧)はこちら

事例1:競技用グローブ製造業

採択補助金/採択年度 ものづくり補助金 / 2024年
業種・規模/本社所在地 競技用グローブ製造業(従業員20名以下)/ 四国地方
投資テーマ 新商品開発/生産性向上/事業承継
設備投資額/採択金額 1,100万円超 / 714万円
課題 同社は、競技用グローブのニッチ市場で特許技術と高い縫製技術を有し、品質面で強い評価を得ていました。一方、競技者の要望は「ジャストフィットする装着感」や「操作性」へと高度化しており、既存の規格品中心の提供では対応できませんでした。このため、完全オーダーメイド品(新商品)の開発に向けて、手形をデジタル化して設計精度を高め、形状・寸法精度を安定的に再現できる精密加工体制の構築が課題でした。あわせて、危険を伴う手作業の削減や、少人数でも品質を落とさず供給できる生産体制への転換も求められていました。
採択のポイント(支援内容を含む) 特許技術と縫製ノウハウを核に、手形に合わせた完全オーダーメイド競技用グローブ(新商品)の開発方針を明確化し、フィット感・操作性の向上が競技パフォーマンスに直結する顧客価値であることを整理しました。設備導入により標準化・省力化し、形状・寸法精度を安定的に再現できる生産体制へ刷新する計画を策定。独自性(特許)×新商品開発×品質の再現性(安定供給)を一貫して示した点が評価につながりました。

事例2:地域ブランド衣料製造業

採択補助金/採択年度 ものづくり補助金 / 2024年
業種・規模/本社所在地 地域ブランド衣料製造業(従業員20名以上)/ 九州・沖縄地方
投資テーマ 生産性向上(自動化・省力化)
設備投資額/採択金額 2,500万円超 / 1,165万円
課題 同社は、地域ブランド衣料(認定品)を製造しており、有力企業との直取引や商品企画・営業力を強みに、PB・共同企画など多様なデザイン要望に対応してきました。一方で、現状の設備・工程では型作成や段取りに負荷が集中し、多品種小ロット・短納期の受注を安定的にさばく体制が十分ではありませんでした。品質の均一化と安定供給を維持しながら、生産性を高める仕組みづくりが課題でした。
採択のポイント(支援内容を含む) 設備導入により、型作成~加工準備工程を見える化・標準化し、デザイン違いが多い製品でも段取り替えを抑えて生産できる体制を構築しました。直取引で得られる需要情報と、社内デザイナーによる企画力を起点に、PB・共同企画の展開を前提とした需要見込みと供給計画を具体化。さらに、地域認定品としての品質要件を踏まえた作り込み・検品の考え方まで一貫して整理し、安定供給と生産性向上を両立する計画を具体化した点が評価につながりました。

事例3:デニム製造業

採択補助金/採択年度 ものづくり補助金 / 2024年
業種・規模/本社所在地 デニム製造業(従業員20名以下)/ 中国地方
投資テーマ 生産性向上(自動化・省力化)
設備投資額/採択金額 1,800万円超 / 1,000万円
課題 同社は、有名デニムブランドと直接取引し、高品質な国産デニム製品を供給してきました。一方、近年はシルエット・色・サイズ・生地の多様化により、複雑仕様の多品種小ロット案件が増加しています。しかし、設計・準備工程の一部を外注に依存しているためリードタイムが伸び、厚手素材の加工も手作業中心で工数が増え、生産効率が低下していました。このため、ボトルネックを解消しつつ、設計・準備の内製化と工程の標準化により、多品種小ロット品の安定供給体制づくりが課題でした。
採択のポイント(支援内容を含む) 設備導入により、厚手素材の加工を自動化しつつ精密加工を実現するとともに、設計・準備工程の内製化と標準化を進めてリードタイムを大幅に短縮しました。これにより、新商品開発への対応力を高め、多品種小ロット品でも効率的に生産できる体制を構築。さらに、直接取引で得られる需要情報を踏まえ、複雑仕様の新商品要求に対しても納期・品質を両立して供給できる計画を一貫して示した点が評価につながりました。

事例4:オリジナル衣料品製造業

採択補助金/採択年度 躍進的な事業推進のための設備投資支援事業 / 2024年
業種・規模/本社所在地 オリジナル衣料品製造業(従業員20名以下)/ 東京都
投資テーマ 競争力強化
設備投資額/採択金額 1,600万円超 / 1,125万円
課題 同社は、素材開発から縫製までを一気通貫で管理し、高品質なオリジナル衣料の開発力を強みに、企業・団体・著名人等との直取引を拡大してきました。一方、引き合い増に対して生産能力が追いつかず機会損失が発生しており、特に商品設計データの作成・出力と、手作業に依存する製造工程の一部が多品種小ロット化でボトルネックとなっていました。このため、新商品開発を継続しながら、工程の省力化とリードタイム短縮により、需要に見合う供給体制を整えることが課題でした。
採択のポイント(支援内容を含む) ボトルネック工程を特定した上で、商品設計データのデジタル化と、手作業に依存していた製造工程の自動化・標準化を同時に進める計画として整理しました。これにより、直取引で求められるオリジナル仕様(新商品)でも、品質(寸法精度・再現性)を維持しながら生産効率を高め、短納期対応と供給安定の効果まで一貫して示した点が評価につながりました。

事例5:スポーツ衣料製造業

採択補助金/採択年度 ものづくり補助金 / 2024年
業種・規模/本社所在地 スポーツ衣料製造業(従業員20名以上)/ 東北地方
投資テーマ 生産性向上(自動化・省力化)
設備投資額/採択金額 2,600万円超 / 1,185万円
課題 同社は、スポーツ衣料の製造で長年培った加工技術と、熟練者を育てやすい労働環境を強みに安定供給してきました。一方、近年はプリントデザインの多様化により引き合いが増える中、プリント生地は柄位置を目視で確認しながら手作業で加工する工程が残っており、生産性が低く需要に見合う供給力を確保できていませんでした。加えて、原反幅が広い素材の増加も工程負荷を高めており、品質を維持したまま多品種案件に対応できる生産体制の強化が課題でした。
採択のポイント(支援内容を含む) 新規設備の導入により、プリント生地でも柄位置を確認・調整しながら高精度加工できる体制を構築し、手作業に依存していた工程を省力化しました。原反幅の広い素材にも対応し、寸法精度と処理能力を両立することで、ボトルネック工程の改善と安定供給を具体化。さらに、大手スポーツブランド等の既存取引で得られる需要動向を踏まえ、デザイン違いの多い受注増にも対応できる生産計画として一貫して整理した点が評価につながりました。

当社は大阪を拠点に、全国の中小企業様の設備投資・補助金活用をご支援しております。
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