デニム発祥地 岡山児島:有名ブランドの国産デニム製造業者
所在地 | 〒711-0906 岡山県倉敷市児島下の町1-1-13 ツノダビル1F |
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HP | https://rakutenfashionweektokyo.com/jp/topics/interview/this-is-my-partner_agitpunkt/ |
アジト様は、国産ジーンズの発祥地で有名な岡山県倉敷市児島で、国産デニム・ジーンズの企画・縫製業を営んでいる。
2010年に村山代表が創業、東京のアパレルメーカーに勤めていた経験を活かし、独立。
東京では、生産管理・営業・現場と一通りの経験をしたが、現場への思いが募り、生まれ故郷である児島で、ものづくりをすることを決意、帰郷して起業した。
取引先は、東京で築き上げたアパレルメーカーとの人脈を辿り、“児島でデニムを製造”することをPRし、顧客開拓。有名な国産デニムブランドメーカーFACTOUM社などと直取引している。
屋号の「アジト」は、“秘密の隠れ家=消費者(デニムの着用者)が、高品質なデニムを、どこで作っているか不思議に思うほどのクオリティを提供する”という意味から由来している。
強み
有名な国産デニムブランドメーカーと直取引
村山代表の人脈、実績、お人柄等により、独立してすぐに有名ブランドメーカーからの製造依頼を受け、現在まで関係性が途切れることなく続いており、信頼が厚い。
高価格帯の国産デニムは、根強いファンに支えられており、“単なる衣料品(消耗品)”ではなく、趣味の延長線上でご購入されるコアなファンが多く、価格競争に巻き込まれず、流行に左右されない。
デニム生地の特殊加工技術
デニム生地は、分厚くステッチ(縫い目)も重要であるため、専門性の高い縫製技術が必要である。
そのような中、縫う箇所や製品仕様によりミシンや縫い糸を変え、丁寧且つ正確に縫う高度な技術を有しており、一流ブランドのデニムを製造する上で必要不可欠な技術力を有する。
地元のデニム産地関連業者との連携力
首都圏の有名ブランドメーカーとの関係性を有する村山代表が、デザイナーの意図を正確に汲み取り、自社は勿論のこと、生地業者や協力工場との意思疎通や調整を行い、生産統制を行っている。
属人性が高く、模倣困難なプロセスを一任されており、ブランドメーカーと関係業者とのパイプ役にもなっている。
顧客ニーズと取り組み内容
高品質なデニムを多品種小ロットで安定供給する体制の強化
コロナ以降は、以前にも増して多品種小ロット生産の対応力が重要である。
女性向けのデニムを手掛けることも多いが、”飽きさせない目新しい新商品開発”が重要であり、複雑な形状や複雑に縫い合わせるアイテムへの対応力を強化する必要があった。
また、“たくさんの型(種類)の中から、自分に一番似合うデニムを選んで貰いたい”という顧客ニーズに対応すべく、様々なシルエット・色・サイズ・質感にこだわって新商品を展開しているため、これらの対応力を強化する必要もあった。
設計工程・裁断工程の自動化を実現
業界全体の問題でもあるが、型図・裁断を手動で行っている業者が多く、これらに対応する現場作業員の方も高齢化しているケースが多い。
そのような中、当該担当者が退職し、(若手の採用が難しい従来型の生産手法であった為、)村山代表がこれらの業務を担当せざるを得ない状況が続き、経営者としての仕事に割く時間が取りづらくなっていた。
その解決策として、新規設備を導入し、設計工程・裁断工程の自動化を図り、顧客ニーズに対応できる生産能力と安定供給体制を構築した。
アジト様は、村山代表の人脈・能力と自社の技術力などにより、首都圏のデニムメーカーから信頼を獲得し、高品質な国産デニムを製造していることが特徴です。独自の技術力やサプライチェーンの連携力が参入障壁になっています。
そのような中、自動化・省力化できる工程は進め、高付加価値品を安定供給できる体制を構築すべく、業界分析、投資の費用対効果、資金繰り計画、目標設定などを丁寧にコミュニケーションを取り、計画策定を支援させていただきました。